KANAさん

チョークアーティスト KANAさん

CAA日本チョークアーティスト協会 代表

第1期協会認定講師

KANA ART STUDIO主宰

<神奈川県>

 


---チョークアートを始めたきっかけは何ですか?

 

2002年にオーストラリアのケアンズへ行き、その時はチョークアートを知らなったのですが、何度かオーストラリアへ行くことで地元の情報誌からチョークアートの存在を知りました。まだそのころインターネットも普及してまもない時代で、調べても十分な情報は得られませんでした。日本では当時は学ぶことができないアートでした。ゴールドコーストへちょうどいくタイミングと重なり、運よく受け入れてもらえて受講したのが初めてでした。

 

 

---初めてチョークアートをした時はどんな感じでしたか?

 

 ファクトリー兼アトリエのスペースはカラフルで、可愛い!!の第一印象でした。先生たちもタンクトップとショートパンツスタイルでラフなスタイルで絵を描いていてその仕事の雰囲気にも一瞬にして魅了されました。  

 

 

---2005年にCAA日本チョークアーティスト協会を設立されたんですよね。

どのような思いで設立されたのですか?

 

オーストラリアで数回にわたりチョークアートを習って感じたのは、「可愛い」「仕事にしたい」「広めたい」という感覚でした。と同時に、バックアップ体制がないことに気づいていました。ですが、単身オーストラリアに渡り、たったひとりで日本でチョークアートの素晴らしさや普及活動は無謀だということも27歳の私は感じていて、そこで協会という団体を作ることでワンチームを作れると思い、設立しました。

オーストラリアの先生のことは非常に尊敬していますが、ビジネスとなるとお金も絡むので、時間とお金の使い方、仕事の進め方、国籍の違いから、一緒に行うのは難しいだろうと思い、先生に直接協会発足したい旨、オーストラリアへ行き、伝え、許可を得て、日本で設立しました。それが今のCAA日本チョークアーティスト協会です。

 

 

---今までのチョークアーティスト活動、講師活動で印象に残っている事はありますか?

 

 湘南エリアのお店をチョークアートで明るく彩りたい!というパッションが凄かったと思います。怖いもの知らずでものすごい勢いとやる気、行動で突き進んでいたので20代後半から30代前半はいろいろな記憶がとんでいます、、、。

 

 講師活動の面では、教えることでチョークアートを広めることができる人材育成への発展も視野に入れ、協会で協会認定講師という制度も作りました。おかげ様で輩出した認定講師があらたに生徒さんへ技術を伝授し、そこで彩りが生まれ、直接的な何かではなく、目に見えない「ルーツ」が確立していくことがやりがいになっています。

 

あとは2017年にスイス・カランダッシュ本社へ行ったことですね。

現在の長谷川真美副会長と行ったのですが、行きからドラマチックな幕開けで、私の旅人生のなかでもベスト3に入るほど印象深いです。でもそのようなハプニングもたくさん経験したので様々なことの回避能力・解決能力、冷静な判断に繋がっていると感じます。副会長が長谷川さんで、現在非常に良い関係性で運営できているので幸運と感じています。

統括メンバーの柳瀬氏、和田氏をはじめ、認定講師にも大変感謝しています。

 

 

---普段心がけていらっしゃることはあるのですか?

 

若いころは感情のおもむくままにすぐに自由に行動してきました。アーティストにはすごく大事な感性だと思います。しかし協会の代表も務めるようになってからは一番変わったのは「人のため」という思いが強くないと代表はできないな、務まらないな、ということが大きく影響して、あまり表に自分の感情をすぐには出さないです。簡単に言えば、怒らない、すぐに感情的にならない、というのはモットーにしています。吠えるほど弱いと思っていますので忍耐強くなり、限界まではずっと黙ってこらえる性格ですね。

どんな時でも常に笑顔でいよう、ということと、

オーストラリアに信頼し合っているチョークアートの先生がいることでどんなときでも軸がぶれないのが強みです。

 

 

---協会で工夫されている会員制度があるようですね?

 

はい、数年前より、介護・育児・闘病による事由で活動を余儀なくされる場合の会員様(すでに入会されている会員様対象)を、年会費免除にしています。

弊会は9割が女性の団体なので、色々な環境変化で絵を描き続けるのが難しくなるひとが多いです。その際、やめるのではなく、どこかに所属していることで安心感を得てもらいたく、またプラス思考、状況の良好を願って「PLUS届」という呼び名にしています。

出たいときには協会展や各種展示会に出展いただけますし、マテリアルもそのままご購入いただけます。人にやさしい運営を目指しています。

 

 

---今後の活動について聞かせてください。

現在は制作もしつつ、指導もしていますが、より皆さんが活動・運営をスムーズに行えるよう、協会業務のウェイトが増えてきています。簡単そうに見えてもなかなかそう簡単にできる仕事でないことと、想像力・企画力・運営能力なども試されるので、常に勉強の日々と感じています。

おかげさまでお取引先様とは長年の信頼関係と実績があるので、皆さんに少しでもメリットをお届けできる存在でありたいと常に思っています。

また別の環境で自分の仕事ぶり・周りからの評価のある環境でもあるので、常に自分軸の判断が間違っていないか?等、業務や行動、言動の基準確認ができることは人生おいて大変有意義だと感じています。

今年協会は設立してから17年。17年前と比較すると認知度もぐっと上がったと感じています。

弊会はオーストラリアの基本に忠実に、そこに個々のアーティスト感性を反映してもらうような教室プログラムになっています。愛好家からチョークアーティストまで様々なテイストが楽しめるのもチョークアートの醍醐味であります。

2023年11月には初の岡山県での開催です。

協会設立時はまったくのゼロベースでスタートしたので、展示会も東京以外の大阪、京都で開催できるとは想像していませんでしたが今まで開催を実現してきました。

今年はいよいよ岡山県で、倉敷アイビースクエアのとても広い施設で開催となります。これも会員・認定講師の地元への愛、活動、恩恵、ご縁、色々なことがきっかけで実現に繋がっています。

期間中、ぜひご来場いただけたらと思います。

 

 

  

---インタビューにご協力ありがとうございました♪